新卒にだってできることはある!

青年海外協力隊(2017-1)の数学教育隊員としてスリランカへ!

私は怒っています。

2017.10.6
滞在93日目

朝早くカウンタパートから電話が。
「今日はどこの学校に行くの?」

「〇〇学校に行きます。」

「今日は〇〇学校の数学の先生は体調が悪いみたいだよ。」

「でも子どもたちは来てますよね?じゃあ僕が数学を教えます!」


「6日〇〇学校に行くね」と、〇〇学校の数学の先生には言っていたので、わざわざカウンタパートに連絡を入れてくれたようです。

バスに揺られて学校に着くと、子どもたちが教室から
「今日は先生の日だよ!だから授業ないよ!」

??????

とりあえず職員室に顔を出すと、体調が悪いはずの数学の先生もいます。

??????

「あらー、来たのね!〇〇先生(カウンターパート)に、今日は先生の日だから別の学校に行くように言ったのに!」

「え、体調が悪いと聞きましたよ?笑」

「あ、体調も悪いけど、今日は先生の日で、今子どもたちがグラウンドで準備してるわよ!」

この前の「子どもの日」の先生版ですね。

これが「先生の日」の行事の様子です。
私も前で話をし、歌も歌いました。




そんなことはいいんです!!!
その後です!!!

終わったのが大体10時くらい。
思ってたより早く終わったので
「今日はもう授業はないんですか?」
と聞くと、
「この後あるよ!」

あー、よかったよかった。
といっても通常10時半から11時までは休み時間なので、長いですがとりあえず11時までお休みです。

さあ11時。
数学の先生に
「数学の授業ありますか?」

「あ、いま9年生が遊んでいるからちょっと教室に集めるね。」

「さあ先生、こっちです。」

私が子どもたち一緒に教室に入ると、肝心の数学の先生は職員室に戻って行きます。

??????

「みんな今この時間の授業はなに?」

「タミル語です!!」

??????

「タミル語の先生は?」

「別の学校に行っています!!」

??????

なるほど。空き時間に私に数学をやらせようという魂胆か。
とりあえずこの時間は終わり、9年生の子たちは次が数学でした。
しかし先生が来ません。

呼びに行きます。

「先生!数学の授業しないんですか?」

「ちょっと体調が悪くてしんどいわ。」

じゃあおまえ帰れよ。

率直に思ったことです。笑

そして実は9年生の向かいの10年生の授業もされていませんでした。

待てよ。
他の学年はどうなんだ。

様子を見に行ってみるとほぼやっていません。
Oレベルテスト(高校入試っぽいテスト)を2ヶ月後に控えている11年生の授業すらありませんでした。

いや、やっぱり今日は授業がない日なのかなと思い、生徒に確認してみます。
「今日授業はあるの?」

「はい!あります!」

「先生は?」

「来てません!」

??????

なんじゃこの学校は。
先生の指導力向上どうのこうの言うてる場合じゃないわ。

授業をしたら、先生は時間割が書かれたノートの、担当した時間にサインをするのですが、それを振り返ってみると、、。

1日8コマ中、2.3コマは大体サインがありません。
先生がサインを忘れていても、子どもたちがサインしてくださいと職員室にくるので、サインし忘れということでもなさそうです。

恐ろしきスリランカの学校。

子どもの勉強へのモチベーションはどうなんだ。
「みんなは勉強したい?」
「したいです!」

「高校や大学には行きたいの?」
「行きたいです!」

「その後は何したいの?」
「警察になりたい!」
「エンジニアになりたい!」
「銀行で働きたい!」
「先生になりたい!」

そうだよね。
みんなにきちんと勉強させてあげたいな。

と同時に先生たちへの怒りが、、。


結局今日はいろんな学年を周り、短時間の数学の授業を何回かして終わりました。
11年生。
3+3×3を堂々と18と答えます。
みんなが18と答えました。

「答えは12だよ。かけ算が先で、足し算は後にやるんだ。」
子どもたちは信じられないかのような顔をしています。
彼らは11年生です。15歳、16歳です。

今まで勉強してこなかったのかな。
それとも先生が間違って教えたのかな。

たぶん同じようなことが他の単元でもあるはずです。
もともと知った上でこの学校に来ましたが、この学校のOレベルテストの数学の合格率は35.7%です。
OレベルテストはAレベル(高校)に進学できるかどうかの大切なテストです。
例外はありますが、基本的に数学が不合格だとアウトです。
つまり留年です。

この合格率に対しての先生からの評価は、
「〇〇学校の子どもは数学が苦手だ。勉強ができない。」

おいおい、ふざけんな。
さすがに原因は先生でしょ。

と私は怒っております。


実は巡回をやめてこの学校に絞ろうと考えていたのですが、さすがにこの問題は来たばかりの外国人がどうこうできる問題ではないので、絞るのは別の学校にしようと思います。
しかし、子どもたちがかわいそうなので、せめて11年生の子にはOレベルテストまで何かしてあげられないかなと模索してみます。

最近思うのは、、、


日本人て素晴らしいですね。




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