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青年海外協力隊(2017-1)の数学教育隊員としてスリランカへ!

なんで「eleven」「twelve」は「-teen」じゃないの?

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滞在121日目

 

英語を勉強していると、高校生の頃の疑問をふと思い出しました。

 

『なんで「eleven」「twelve」は「-teen」じゃないの?』

みなさんも一度は思ったことはありませんか?

 

 

実はシンハラ語もそうなんです。

 

1=エカ

2=デカ

3=トゥナ

4=ハタラ

5=パハ

6=ハヤ

7=ハタ

8=アタ

9=ナマヤ

10=ダハヤ

11=エコラハ=11

12=ドラハ=12

13=ダハトゥナ=10+3

14=ダーハタラ=10+4

15=パハロワ=15

16=ダーサヤ=10+6

17=ダーハタ=10+7

18=ダハアタ=10+8

19=ダハナマヤ=10+9

20=ウィッサ=20

21=ウィシエカ=20+1

22=ウィシデカ=20+2

 

15を除く13から19までは、「ダハヤ(10)」のことであろう「ダハ」or「ダー」が先頭についています。

なぜ11は「ダハエカ」、12は「ダハデカ」ではないのでしょう。

 

なぜ英語もシンハラ語も、日本みたいに「じゅういち」「じゅうに」ではないのだろうか。

 

 

 

 

ざーと調べました!

私の解釈ですが、なんとなくこんな感じです。

シンハラ語のことを調べるととても大変だと思ったので、英語だけ調べました。

 

eleven」「twelve」はゲルマン語からきている説

 

eleven」は、ゲルマン語の「ainlif」から来ており、意味は「10あまり1」。

twelve」も同様、ゲルマン語の「twalif」から来ており、意味は「10あまり2」。

 

昔の人は、

11には、「firsteen」ではなく、「10あまり1」の意味をもつ「eleven」を対応させて、

12には、「seconteen」ではなく、「10あまり2」の意味をもつ「twelve」を対応させた。

そして13から19は「-teen」を使った。

という説です。

 

12進数の名残説

 

1つ目の説なんでそうしたの?って感じですよね。

firsteen」「seconteen」の方が分かりやすいです。

 

では「firsteen」「seconteen」としなかったのはこういうことじゃないかというのが以下の説です。

昔は主に12進数を使っていて、それの名残があるんじゃないかという説です。

 

 

10進法というのは、0から9までの10個の記号(数字)を使って数を表す方法です。

12進法というのは、12個の記号を使って数を表す方法です。

ですので、足りない分をa,bとして、12個の記号は0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,a,bとしましょう。

するとbの次が10となり、そのあとは11,12,13,...と続き、18,19,1a,1b,20,21…と続きます。

 

12」という数字から思い浮かぶことといえば、、、

 1年は12ヶ月

干支

星座

1ダース12

半日は12時間

などなど

身の回りには「12」という数字があふれていますね。

 

昔は12進法が中心であり、1から12までのそれぞれに名前をつけたのではないかと。

日本語では、1から10までの数にそれぞれの名前がありますよね。

そして11以降は、「10+1(じゅういち)」「10+2(じゅうに)」という名前のつけ方をしています。

1から10で一周、11から20で一周、というように10の固まりで考える10進法を使っています。

 

しかし昔は10進数ではなく、12進数を使っていて、同様に1から12までの数にそれぞれ名前をつけていたのではないか。

アラビア数字(123など)を使うとややこしい気がするので、1/2//3///のように表しました。

/は「one

//は「two

///は「three

のように

///////////は「eleven

////////////は「twelve

これで一周。

この12の固まりで考える12進法で名前をつけたが、数学の世界では10進法が主流になってきた。

だから英語も10進法の考え方で名前をつけたが(「twenty-one」「twenty-two」など)、1112は名残として残ったのではないか。

という感じですかね。

 

 

最初の問いに戻ります。

『なんで「eleven」「twelve」は「-teen」じゃないの?』

 

これといった答えは調べてみても分かりませんでした。笑

知っている方がいれば、ぜひ教えてください!

 

 

 

 

 

しかしまだ終わりません。

2つ目の説で、昔は12進数を使い、1から12までの数に名前をつけていたのではないかと書きました。

昔はどうであれ、英語もシンハラ語も現在はこの名前の付け方ではないですよね。

 

なぜなら仮にそうである場合、13に対応する名前は「12+1」と付いているはずです。

つまり先ほどの書き方で

/////////////13本)は「twelve-one

//////////////14本)は「twelve-two

///////////////////////23本)は「twelve-eleven

という名前が付いていることになります。

 

では、このような名前の付け方をしている言語があるのか。

あるらしいです。笑

 

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グワンダラ語ニンビア方言の数体系より引用

 

12までそれぞれの名前があって、13は「12+1」、14は「12+2」というように名前がつけられています。

もしこの人たちが、アラビア数字と自分たちの言語を使っているのだとしたら、数学を学ぶことは非常に難しいですね。

アラビア数字は10進法、一方言語は12進法。

13をみて、アラビア数字からは「10+3」と理解するも、言語からは「12+1」と理解しなければなりません。

 

メジャーな言語でいうとフランス語とか面白いみたいです。

83はキャトル・ヴァン・トロワと言うみたいですが、キャトルが「4

」、ヴァンが「20」、トロワが「3」という意味らしいです。

83は4×20+3という名前の付け方をしたんですね。

なるほど。

 

日本では、83と言われると10の固まりが8個と1が3個をイメージしますが、フランスでは20の固まりが4個と1が3個とイメージするのでしょうか。

んー、どうなんだろう。

 

今回は少し長めになりました。

読んでいただき、ありがとうございます!!

 

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