新卒にだってできることはある!

青年海外協力隊(2017-1)の数学教育隊員としてスリランカへ!

百マス計算プロジェクト開始。

 

滞在295日目

百マス計算プロジェクト。

プロジェクトっていうとなんかそれっぽく聞こえるのは私だけですか?

 

残念ながらプロジェクトっていうほどのものではないのですが、カウンターパートや同僚、あとは外部向けにプロジェクトっていうと、なんか伝わりやすい気がしたので、プロジェクトって言ってます。

あと2つプロジェクトあるんですけど、それはまた後日紹介します。

以下プロジェクトについてです。

プロジェクトの背景

生徒の基本的な計算力に課題がある

私の活動対象の生徒は、Oレベル(Grade6から11(日本の小5から高1))です。

スリランカに来て授業見学をする中で、生徒の計算力の低さがとても気になります。

Grade6,7の生徒でも指を使って足し算をする子が多く、掛け算もあまりできません。

これでは、数学の楽しさを実感することもできません。

内容はどんどん難しくなっていくので、数学を嫌いになっていくばかりです。

数学で身に付けたい思考力や判断力、その他諸々が身につくはずもありません。

これは早く解決すべき問題です。

プロジェクトの目的

生徒の計算力(整数の足し算、引き算、掛け算)を向上させること。

プロジェクトの進め方

百マス計算をやってみる!

※なぜ百マス計算なのか

計算力を高めるには、計算をたくさんするしかないと思うんですよね。

小学校段階で指導するのであれば、また違ったアプローチの仕方があると思うのですが、もう彼らはOレベル段階、教科書も進めないといけません。

今更、足し算、引き算を復習する時間もなく、授業と同時進行で(授業の少しの時間を使ってできる)計算力アップができる百マス計算が一番あっているのではないかと思いました。

また、報告書を見ていると、JICAが専門家を入れてプロジェクトの1つとしてやっていたみたいです。

それもあってか、数学の先生は百マス計算のことを知っています。

この前、教育省を訪れたときその話がでて、子どもの計算力が、、という話をすると、百マス計算をやってみてはどうかと言われました。

教育省の方も百マス計算には良いイメージがあるようで、ちょうどいいと思い、やることにしました。

対象校

アンパーラ市内の5校(数学指導主事と話し合って、2学期中に5校でやることに決めました。うまくいきそうなら増やします。)

対象学年

Grade6,7(日本の小学校5,6年相当)

対象生徒数

調べ中

期間

2学期(5月から7月の3ヶ月間)

百マス計算の進め方

百マス計算のやり方を先生に説明して、数学の授業の最初10分を使ってやってもらいます。

最初は、先生と一緒に進めながらやりますが、先生が慣れてきたらあとは任せて各学校で毎日やってもらいます。(生徒のノートを見たらやったかやってないかわかるので、もしやってなければ、やってよー。って言います。)

最低でも2週間に1回は、学校を訪問し、様子を確認します。

2学期の終わりに結果を集める

生徒には、毎回日付、点数、時間をノートに記録させます。

それを2学期の終わりに集めて、これだけの生徒がこんだけ伸びました!って示せたら最高です!

期待される効果

計算の正確さ、速さの向上

もちろん、そのためにやっていますから。

次第に成果がでることを願っています。

ここが正直新卒の弱点で、百マス計算をすれば計算力が上がるという指導経験をしていないのが辛いところではあります。

塾のアルバイトで経験したことはあるはあるんですが、まあたかが数人なので。

生徒の様子をしっかり見ながら、効果があるように修正しながらやっていきます!

集中力を高める

百マス計算の問題はただの足し算、掛け算、引き算ですし、ルールも簡単なので、集中して取り組むことができます。

また、授業の最初に百マス計算をすることで、集中を保ったまま勉強することができるのではないかと考えています。

結構学級崩壊気味のクラスも多いので、その問題もうまく解決してくれたら最高です。

勉強に親しむ

生徒たちは数学が嫌いだと、先生たちは口を揃えて言います。

やはり数学は積み重ねの教科ですし、1つとりこぼすと結構ずるずるいってしまいます。

四則演算でつまずいたら、あとの数学の授業なんてまあ楽しくないでしょう。

百マス計算は、何回もやれば次第に早く解くことができるようになります。

生徒は、昨日よりもできたと感じることができ、計算は楽しい、計算は簡単と思うことができれば、数学を好きになるんじゃないかと思っています。

今日実際にやってみた

24日(火)に先生と話をし、百マス計算をやろうということになりました。

25日(水)に百マス計算用のノートを買ってくるように生徒に指示をしてもらい、いよいよ今日が初めてのトライでした。

100マス計算の結果

対象は、Grade7(小6)の生徒で、足し算100問、時間5分でやってみました。

指示してもらった枠が大きいノートを忘れている生徒は多かったですが、通常のノートで強引に進めます。


奇跡の静かな時間が教室に流れます。 

5分間で全て埋めることのできた生徒は、35人中3人でした。

ネットの情報によると、小学校6年生の目標タイムは2分だそうです。

小学校1年生でも、4分が目標タイムです。

やはり計算力の向上はやらなきゃなというところです。

振り返り

よかったとこ

大半の生徒が集中して、静かに取り組むことができていました。

普段はすごくうるさいクラスなので、驚きました。

改善点

100問という問題数、5分という時間は少しハードなようでした。

全然進まなくて集中力が切れてしまう生徒が何人かいました。

次回からは、先生と相談して、問題数、時間を調整して、楽しみながらできるようにしたいと思います。

嬉しかったこと

木曜日(今日)に百マス計算やろうねと先生と話していたら、今日しっかり自分で生徒に指示したノートを準備していました。

しかも、生徒に指示する問題をノートに書き込み、答えも書き込んで、スムーズに百マス計算が進むように準備してくれていました。

生徒の計算力向上はもちろんですが、生徒の計算力を向上させることができた!という達成感をこの先生にも味わってほしいです。

 

こうやってそれっぽく書くのは簡単なんですが、これからなかなか大変なんでしょうね。

彼らの計算力が上がるように、試行錯誤しながら一生懸命頑張ります!!

 

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