新卒にだってできることはある!

青年海外協力隊(2017-1)の数学教育隊員としてスリランカへ!

やろうと思えば学校の全教室の黒板くらい余裕で綺麗にできる。

滞在324日目

最近の私の悩みのタネは黒板です。

前にもブログで紹介したかもしれませんが、今一度この写真を見ていただきたい。

個人的には、これがどうしても許せないんです。

よくこんな汚い黒板で勉強しているなと。

あとは、こういうパターン。

こんな小さいホワイトボードでは何回も消さないといけない。

では、この現状を解決する術はないのか。

全ての黒板を塗り直すぐらい余裕です。

しかし、悩みはそこではないんです。

今回はこの悩みを共有させてください。

やろうと思えば学校の全ての教室の黒板くらいは余裕で綺麗にできる。

綺麗にするだけで言えばめちゃくちゃ簡単な話です。

私がよく行っている学校には、1学年2クラス×13学年で計26クラスあります。

ということは26枚の黒板があるわけですが、

日本のチョークボードペイントを使用すれば、1枚1000円で塗装でき綺麗にすることができます。

すなわち、26枚×1000円/枚=26000円で全ての教室の黒板を綺麗にできます。

26000円くらいなら、私のポケットマネーから出せるレベルです。

ですので、今の黒板が汚いという現状を解決するのは全く難しくありません。

では何に悩んでいるのか。

支援したものを大切に使ってくれるかどうか。

ちなみに以前塗ったチョークボードペイントは字が見やすいと先生、生徒から評判が良いです。

そこで仮に私が26000円を出して、日本からチョークボードペイントを取り寄せ、それを手に学校を訪問しこれで全部綺麗にしよう!と言ったならば、きっと私はヒーローになれるでしょう。

校長先生、数学の先生、他教科の先生、たくさんの生徒、誰もが私の提案に賛成で、きっと学校の黒板はとても綺麗に生まれ変わるはずです。

きっとカウンターパートを含む教育事務所の人にもたくさん感謝されるでしょう。

しかしすごく恐れていることがあります。

それは以下のようなことです。

  • 日本人は物を買ってくれる。欲しいものがあればおねだりしてみよう。
  • 自分たちのお金で買ったものじゃないし、適当に使っちゃおう。

もう本当にこれが恐ろしくて恐ろしくて。

ちなみに私はどちらも体験済みです。

日本人は物を買ってくれる。欲しいものがあればおねだりしてみよう。

前任の方が色チョークを使用して板書してもらうようにと、セミナーで色チョークを配ったそうです。

それは日本に一時帰国した際、学校で小さくなった色チョークを回収し、もう一度固め直したものです。

するとどうでしょう。

「〇〇さんからもらった日本の色チョークを使い終わりました。もう一度くれませんか?」

いろんな先生に言われるんです。

スリランカのお店にも色チョーク売っているのに。

こういったことは他の協力隊員も体験しています。

自分たちのお金で買ったものじゃないし、適当に使っちゃおう。

これは普段から見ています。

机、椅子、黒板などの学校のもの、支援団体から寄付してもらったものなど、すごく雑に扱われています。

学校のものって結局先生のものではないので、先生も特に生徒に注意をしないんですよね。

机、椅子は落書きだらけ、黒板もあまり丁寧に扱われていません。

綺麗な黒板の必要性をいかに納得させ、お金を出させるか。

ということで日本人がお金を出す案はなしです。

お金を出したらとりあえずは生徒がきれいな黒板で勉強できるし、先生への板書改善の活動も捗るじゃないかと考えましたが、先のことを考えるとやっぱりなしです。

スリランカ人は今の汚い黒板を特になんとも思っていない。

いや、思っているんだろうけど綺麗にしようと行動に移すことはない。

私は今の黒板を綺麗にする必要があると思っている。

しかし、お金はスリランカ人から出させようとしている。

この辺がとても難しいところですよね。

全部で26000円。

早急に綺麗にする必要がある黒板だけに絞れば、10000円あれば十分です。

この10000円を出せませんか。

小さいホワイトボードを入れるなら大きい黒板を塗り直しませんか。

ここをうまく交渉していくことが、現地で活動している協力隊員らしい支援の仕方のような気がしています。

塗料は日本のものでいいのか、スリランカのものがいいのか。

塗装後、黒板を綺麗に保たせるにはどういう指導をするべきか。

黒板に愛着を持ってもらうためにはどうするべきか。

教育事務所の人、校長先生と話しながら、何とか改善したいです。

 

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