新卒にだってできることはある!

青年海外協力隊(2017-1)の数学教育隊員としてスリランカへ!

数学教員対象の初めてのセミナーは大成功でした!

滞在370日目

本日は、数学教員を対象にしたセミナーがありました。

半年前からやらせてと言ってきたものがようやく実現しました。

反省点はありますが、十分目標を達成できました。

 

今回のセミナーの目標は、

  1. 日本人ボランティアの存在を広く正しく知ってもらうこと
  2. 百マス計算についての興味を引き出し、理解を深めること
  3. 百マス計算プロジェクトの参加者を募ること

この3つでした。

日本人ボランティアの存在を広く正しく知ってもらうこと

広く知ってもらうということは当然大切です。

この機会に多くの数学教員が私の存在を知ってくれたと思います。

訓練中の写真、岡山市役所訪問の写真などを使って、それっぽさも演出しました。

 

ただ注意点は、正しく知ってもらう必要があるとうことです。

便利な日本人と思われるのは嫌なので、しっかりこういうことがしたいと伝えました。

私は2年間しか滞在できないので、生徒に教えることも大事だが先生に何かを残したいと伝えました。

「日本の教育のことは教えることができます。ただスリランカの教育のことは先生たちが私に教えてください。指導内容が多すぎて時間が確保できないなど先生が感じる問題もあると思うので、それをしっかり共有しながら協力していきましょう。」

決して上からにならず、しかし下にもならないように話しました。

カウンターパートもうまくフォローしてくれました。

とても助かりました。

 

日本の教育も少し紹介しました。

PISAという国際的な生徒の学習調査で、日本は上位に位置していること。

先生の勤務時間から、忙しすぎることが問題になっているということも共有しました。

百マス計算についての興味を引き出し、理解を深めること

スリランカの数学の先生は、百マス計算のことを知っています。

ただ効果的なやり方を知りません。

「学校の始業前に生徒を集めて、1週間百ます計算のプリントを配ってやらせたことがある」とずっと前にある先生から聞きましたが、それくらいでは残念ながら効果は出ません。

アクティビティにも同じことが言えますが、その教材を使えば劇的に何か変化が起きると思っています。

そしてそういう教材が日本にはあると思っています。

ありません。

 

早速全員で81マス計算をしました。

私が前に立ち、ホワイトボードに演算記号と数字を書いて時間を計ってスタートです。

一番早い先生が1分20秒、全員3分以内には終了しました。

 

「じゃあ僕もやるから時間を計ってください。」

先生に計ってもらって、ホワイトボードで私が挑戦です。

ガチです。

日本の数学教育の名誉のためガチガチのガチでいきました。

 

記録、、、

 

59秒。

 

勝った。

 

そのときの映像がこちら!

 

と言いたいところですが、後ろで回していたはずのiPadが容量オーバーで撮れていませんでした。

(昨日確認したのに、、、)

 

百ます計算をやったのは、私の実力を見せつけたかっただけです。

 

そのあと、百ます計算の効果について説明しました。

  • 計算の正確性とスピードが向上すること
  • 集中力が向上すること
  • 数学の勉強が好きになること

この3つを説明しました。

特にこのグラフは効果があったと思います。

誰がどう見ても結果が1ヶ月で出ていますから。

 

次に百ます計算をやる上で教師が気をつけるべきことを説明しました。

  • 生徒が日々の記録を比較できるようにすること
  • 褒めてあげること

この2つを説明しました。

これを教師がきちんとやるだけで効果が出やすくなると思います。

 

百マス計算プロジェクトの参加者を募ること

最後に

「今日の私のプレゼンを聞いて、百ます計算プロジェクトをやってみたいと思った方はこの紙にサインをしてください。絶対に学校に行きます。一緒に協力してやりましょう。」

と言いました。

ここが大勝負でしたし、私の今日のプレゼンを評価されるタイミングです。

 

なんと40校中、26校の先生がサインをしてくれました!

一安心です。

26校の先生に関しては、「百ます計算プロジェクト」というものを一緒にやるという前提のもと要請をいただいたので、今までみたいに何をするか話し合うことから始めなくて済みます。

 

セミナーをやってみて

改めて今回のセミナーの目標は

  1. 日本人ボランティアの存在を広く正しく知ってもらうこと
  2. 百マス計算についての興味を引き出し、理解を深めること
  3. 百マス計算プロジェクトの参加者を募ること

この3つでした。

最後の40校中26校の先生がサインをしてくれたことから、目標は達成できたと思います。

しかし、初めてのセミナー準備含めとても疲れました。

セミナーの対象はスリランカ人です。

言葉の選択、内容の選択、伝え方、非常に悩みました。

正直期待していたほどのリアクションはなかったですが、もう少し内容を工夫してまた次回チャレンジしようと思います。

とりあえず無事終了できてよかったです!

 

 

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