訓練中にいじめられた話をします。
滞在629日目
こんにちは!原田です!(@hara_223)
私はブログを書くとTwitterとFacebookにシェアするんですが、そうすると「いいね」をありがたいことにたくさんもらえます。
そしてその誰が「いいね」したかをばっちりチェックしています。
(いいねしてくださっている方、いつもありがとうございます。)
するとたまにレアな方からもらえることがあります。
例えば今までお世話になった先生や、あまり素直にいいねしなさそうな友達とか、カンボジアでお世話になった方など。
誰にいいねしていただいてももちろん嬉しいのですが、また違った嬉しさがあります。
少しだけ遠い存在というか、いい意味で距離がある方からもらえると、なんとなく嬉しくなります。
一番レアなところでいうと、つい今、本当に今宮崎大輔さんよりツイートをリツイートされました。
あの青年海外協力のブログ界では知らない人はいない宮崎さんよりリツイートされました。笑
私の中で青年海外協力隊って
— 原田陽輔@スリランカで数学教師🇱🇰 (@hara_223) March 25, 2019
来る前のイメージ
現地「困ってます!誰かー!」
日本「ボランティアで何かお役に立てれば!」
来てから
日本「ボランティアで何かお役に立ちたいんですが」
現地「無償ならぜひ!」
このギャップは意外と大きかった。
前者の考え方で活動を進めると現地とすれ違う。
さて、本日のブログですが、タイトルの通り訓練中にいじめられた話を暴露します。
絶対にタイトルだけでいつもよりアクセスが増えることは予想できますね。笑
しかし、ご心配なく。
ざ・いじめという感じではありません。
なんと言いますか、「社会は甘くないぞ若造が」というのを教えてもらった感じです。
ではでは詳しく書いていきます。
青年海外協力隊(今はJICA海外協力隊と名称が変わりましたね。)として任国に派遣される前には、70日間の語学訓練があります。
一番の目的は語学の習得ですが、それ以外にも途上国で活動していくために必要なスキル、職種毎に必要なスキルなどを習得する目的もあります。
そんな中で、私は一度だけ現職の先生方の前で模擬授業をしたことがあります。
その講座で模擬授業をするのは私だけです。
講座のテーマは「学習者(生徒)主体の授業」です。
そしてそのテーマに沿った模擬授業を私がするというものです。
私の授業について他の訓練生とともに議論しようというものではありません。
私の模擬授業を見て、「学習者(生徒)主体の授業」についての理解を深めるというものでした。
私の授業がモデルで、「学習者(生徒)主体の授業」とはこういうものだというふうにイメージ作りをするということです。
そこには現職の先生もいます。
私は新卒です。
少し補足します。
今回お話している駒ヶ根訓練所での訓練の前に、現場経験が浅い、あるいは無い訓練生を対象に、二本松訓練所で5日間の技術補完研修というものがありました。
(ですので、福島県の二本松訓練所にも行ったことがあります。個人的には駒ヶ根のほうがいいと思います。笑)
ここで出会い一緒に駒ヶ根訓練所に行った2人の新卒数学教育隊員の活動は、SNSを通して意識して見ています。
2人とも個性があり、かっちょいいんです。
そこでの研修のテーマも「学習者(生徒)主体の授業」でした。
ここでは学習指導案を書き、模擬授業をするという流れで5日間を過ごしました。
さあ話を戻し、実は先ほどお話していた模擬授業は頼まれたものでした。
二本松訓練所でお世話になった先生が、そのまま駒ヶ根訓練所でも講座を担当していたので、事前に「原田さん、模擬授業をお願いできませんか?」と連絡がありました。
単純に嬉しかったです。
技術補完研修で実践した模擬授業が、先生に認めてもらえたと感じたからです。
講座は、先生の「途上国では教師主体の授業が多い、生徒主体の授業に変えていく必要がある。」という旨の説明が入り、「では、ここで原田さんに模擬授業をしていただこうと思います。」と進みました。
他の訓練生の反応はどうか。
「なんでおまえ???」
「新卒やん。俺ら現職やで。」
という反応をバシバシ感じました。
実際はどう感じていたかは分かりませんが。
二本松訓練所での模擬授業は、現場経験がある方もいましたが、まだ若いということでやりやすかったです。
今回の講座での模擬授業は、バリバリ現場経験のある人の前でした。
さあ、15分の模擬授業を始めます。
テーマはもちろん「学習者(生徒)主体の授業」についてです。
するとそこにざっと15名くらいいたでしょうか。
それぞれこの模擬授業を深めるためにいろいろな生徒を演じてくれます。
賢くいろんな意見を出す生徒。
数学が苦手で計算の部分でつまずく生徒。
意見が1つ出たら満足する生徒。
そんな中二人の訓練生が面白い生徒を演じてくれました。
「先生こんなんわからーん。」
「もうやめたー。」
しまいには机に伏せてくださいました。
びしびしとメッセージを感じました。
「新卒よ、現場をなめるなよ。現場にはなかなか授業を聞いてくれない生徒がいるし、思い通りに授業が進まないことなんて当たり前やからな。おまえが模擬授業なんて百年早いわ。」
というメッセージを。
しかし、今回の講座の目的をまるで分かっていないように感じました。
今回の講座の目的は、「学習者(生徒)主体の授業とはどういうものかについて理解を深める」というものでした。
例えば先ほどの
賢くいろんな意見を出す生徒。
数学が苦手で計算の部分でつまずく生徒。
意見が1つ出たら満足する生徒。
に対して、どのように教師は声かけをしていくのか。
賢くいろんな意見を出す生徒には、さらに難易度をあげた発問、また友達に意見を共有させる、他の友達の意見を説明させるなどの対応があると思います。
これが「学習者(生徒)主体の授業」を実現するための教師の役割です。
例えば「ICTを活用した授業」がテーマだとしたら、また対応が変わってくるはずです。
しかし、教師の授業を最初から聞く気のない生徒に対しての対応は、講座の目的とずれており、別の問題です。
実際の現場であれば、授業後に個別に対応するなどになってくるのでしょうか。
新卒で現場を知らないので分かりません。
そのお二人は丁寧に最後まで演じてくださいました。
現場の厳しさを教えてくださり、大変ありがたいです。
しかし、残念でした。
ただ、自分の模擬授業もよくなかったと反省しています。
もっといい授業ができたんじゃないかとその日の夜、一人部屋で反省会をした気がします。
ということで、訓練中にいじめられた話でした。
訓練自体はとても楽しかったですよ!
もう一回やりたいです!
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