Quoraさんの「世界で活躍する日本人特集」に参加!ユーザーさんからの質問に答えていきます!
滞在438日目
こんにちは!原田です!(@hara_223)
コロンボで総会やら帰国報告会があり、ということは夜は連日飲み会ということで、楽しすぎる夜を過ごしていましたが、またまた寂しいアンパーラに戻ってきてカタカタブログを書いております。
あー寂しい寂しい。
さて、本題です!
先日、Quoraという実名制Q&Aサイトの担当の方から「世界で活躍する日本人特集」に参加していただけないかということでご連絡をいただきました。
ブログを見てご連絡いただいたみたいで、本当にありがたい限りです。
企画内容は、世界で活躍する日本人の方をQuoraさんのサイト内で特集するというものみたいです。
ユーザーの方から質問を募り、それに私が回答していくという形で、予想していたより多くの質問をいただきました。
私の回答は注目のQ&Aという形でQuoraさんの全ユーザーに配信される予定のようです。
プロフィールも上の画像のように準備してくださいました。
ということで今回はその質問と回答を紹介したいと思います!
- Q.協力隊員であるがゆえに感じる制約はありますか?
- Q.スリランカと日本のつながりはどのようなものでしょうか? 例えば、それぞれ主に何を輸出・輸入しているか、スリランカで活躍する日本人はどのような人か、等です。
- Q.スリランカの教育水準はどのくらいでしょうか?子どもたちは教育を受けていますか?
Q.協力隊員であるがゆえに感じる制約はありますか?
私の場合、普段の生活や活動をしている上で、「協力隊員でなければ、、」「NGO職員なら、、」などと感じることはほぼありません。自分の好きなように自由に活動をさせてくれます。ここでは、強いて挙げるとすればというものをいくつか書いておきます。
まずは「お金」に関してです。
青年海外協力隊は、お金を貰ってはいけません。例えば、ブログで収入を得る、自作の教材を売って収入を得る、などでしょうか。
私自身もブログを書いており、ブログから多少なり収入を得て、その収入をよりよいブログに改善していくためのお金に当てたいと考えていましたが、これはダメです。
また、教材を作成・出版し、収入を得るということもダメです。おそらく途上国で作成・出版し、収入を得るくらいの教材を作ることのできる協力隊員は多くいると思います。それくらい日本で学んだ知識や技術というものは、途上国にとって貴重なものです。しかし、これはできません。作成した場合も、無料で作成、無料で配布が原則です。(配属先で作成・出版し、配属先が利益を得るということはもちろん問題ありません。)
次に「交通手段」に関してです。
地域にもよりますが、スリランカに派遣されている協力隊員は、車、バイクの運転は禁止です。バイクが運転できたら、もっと自由に活動ができて、いろんな場所を見に行くことができるのに、と思いますが、途上国の交通事情を考えると、JICAが禁止するのも十分納得できます。ちなみに私がもし万が一にでも死ぬことがあるとすれば、交通事故だろうなと思っています。これを書いている二日前には、交通事故が起きて警察と話している場面に1日で3回出会いました。それくらい危険なんです、、。
Q.スリランカと日本のつながりはどのようなものでしょうか? 例えば、それぞれ主に何を輸出・輸入しているか、スリランカで活躍する日本人はどのような人か、等です。
私たち日本人にとってスリランカという国はそれほど身近ではないと思います。私自身、スリランカについて勉強するまでは、首都の名前がとても長いということくらいしか知りませんでした。しかし、とてもつながりが深い国なんです。2つほどぜひ紹介させてください!
- サンフランシスコ講和会議で日本の主権回復を後押し!?
- あの味は実はスリランカの味!?
- サンフランシスコ講和会議で日本の主権回復を後押し!?
皆さんはこの方をご存知でしょうか。
彼の名前は、J.R.ジャヤワルダナです。
スリランカの第2代大統領でした。
1945年8月14日にポツダム宣言受諾、15日にそのことが国民へと知らされ、日本は第二次世界大戦の敗戦国となりました。
それから6年後の1951年。
アメリカのサンフランシスコにて、サンフランシスコ講和会議が開かれました。
サンフランシスコ講和会議とは、日本と第二次世界大戦連合国の戦争を終結させるためのサンフランシスコ講和条約を締結するための会議です。
この講和条約締結によって、日本は主権を回復しました。
それまではGHQによる間接統治でした。
終戦から6年後の主権回復。
それは早すぎるだろうという国もあったようです。
特に被害を被った国からそういう意見が出てくることは当然ですよね。
そんな中、スリランカ(当時はセイロン)のJ.R.ジャヤワルダナ蔵相(後に大統領)は、日本の主権回復を擁護する、つまり講和条約締結を他国に促す演説を行いました。
実はずいぶん昔に、日本はスリランカに助けられているのです。
そんなことがあったからか、世界で一番早く正式に日本と外交関係を結んだのはスリランカです。
本当に昔からつながりが深い国なのです。
より詳しくブログにまとめているので、よければご覧ください。
日本人ならば知っておくべきスリランカのこと① - 新卒にだってできることはある!
- あの味は実はスリランカの味!?
午後の紅茶には、スリランカの茶葉が使われています。
画像に「ヌワラエリア」という文字が書かれていますが、これはスリランカの町の名前です。
ここで摘まれた茶葉を使用して、この午後の紅茶は作られているんです。
日頃からスリランカにはお世話になっているんですね。
私もスリランカでは、毎日大家さんの家や活動先の学校で甘い甘い紅茶を飲んでいます。
Q.スリランカの教育水準はどのくらいでしょうか?子どもたちは教育を受けていますか?
スリランカの教育の現状をバッと箇条書きでまとめます。
そのあともう少し詳しくご説明します。
・公立は大学まで無償。
・学歴社会なので、教育に関心のある親は多い。
・ほとんどの子どもが学校に通うことはできている。
・教室不足という問題はあるが、それほど多くない。
・1日8コマのうち、先生が来ない(有給、さぼり?)コマが2、3コマはある。
・授業は教師から生徒への一方的な教え込み。
・教科書、ノート、鉛筆はみんな持っている。
すごく雑ですが、ここからもう少し詳しくまとめていきます。
スリランカの教育水準は、途上国と言われる国の中では高いです。
学生の頃、途上国の教育の研究をしていて、そのときの資料です。
中学校段階においても、進学率が9割5分を超えているのは素晴らしいのではないでしょうか。
この図を使用して説明させていただくと、スリランカでは「初等・中等教育へのアクセスの拡大」という支援はほぼ必要ではありません。
つまり学校は十分建設されている、道路も整備されているということです。
ちなみにカンボジアでは、こういった支援がまだまだ必要です。
進学率の高い、低いの要因の一つがこれです。
しかし、スリランカでも「初等・中等教育の質の向上」「教育行政・学校運営の質の向上」という支援は必要です。
私の活動は「初等・中等教育の質の向上」に当たります。
子ども全員が教育を受けられるようになってきて、ようやく教育の中身の部分にまでスポットが当たってきたというところでしょうか。
これからもっと集団授業のあり方、教材の使い方など、より教育が発展していくための議論が活発になっていくのではないかと期待しています。
改めてスリランカのことを考えるいい機会になっています。
まだまだ質問は残っているので、少しずつお答えしていこうと思います!
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