新卒にだってできることはある!

青年海外協力隊(2017-1)の数学教育隊員としてスリランカへ!

日本に帰国して普通に働くことはスリランカを見捨てることにならないのか。

滞在559日目

こんにちは!原田です!(@hara_223)

先日のこちらのブログ

www.yousukeharada.com

すららネットさんの社長と海外事業の担当者の方が読んでくださったみたいです。

Twitterですららネットさんの公式アカウントにリツイートされているなあと思いましたが、社長のもとにまで届いているとは。

SNSはすごいですね。

 

さあ、本日は少しインパクトありのタイトルにしてみました。

任期が残り半年となり、帰国後の進路について考えなければならない時期にあるのですが、どうしてもこの考えが頭の片隅にあります。

 

 

日本に帰国して普通に働くことはスリランカを見捨てることにならないのか。

 

 

これは、他人に対して思っているわけではありません。

つまり、青年海外協力隊としての任期を終え日本で普通に働いている方々に対して、不満を抱いているわけではありません。

むしろ、2年間の経験をもとに日本社会に貢献されるのですから素晴らしいことです。

 

これは、自分に対してです。

 

ブログに書くのも迷いましたし、他の人に話すのも迷っていましたが、こういう考えというのはどんどん更新されていくはずです。

数ヶ月後、数年後にはまた考え方が変わっているとは思いますが、今何となく思っている考えとして残しておこうと思います。

 

では、なぜそんな風に思うのか書いていきます。

 

目の当たりにしてしまった教育の現状

目の当たりにしてしまったんです。

実際にスリランカに来て学校現場を見なければ、スリランカという国に思いをよせることもなかったでしょうし、何も思わなかったはずです。

 

実際、世界には多くの途上国があり、経済的に厳しい生活をしている方も多くいらっしゃいます。

そういった方の力になりたいとは思いますが、せいぜい寄付くらいで現地に住んでまで何かをしようとまでは今のところ思っていません。

 

1年半住んでいるとシンハラ語も話せるようになりますし、スリランカに愛着も湧いてきます。

プライベートでは本当にスリランカ人にお世話になっています。

だからこそ、仕事を真面目にしない、交通ルールを守らない、列に並ばない、スリや痴漢、といったことが許せません。

 

そしてこういった問題を解決するのは、教育の役目だと思います。

日本人の行動や振る舞いが世界から見ても素晴らしいと言われるのは、やはり教育水準の高さだと思います。

日本の先生方のおかげです。

 

スリランカの教育水準は高いですが、低いです。

他の途上国と比較すると公教育の水準は高いです。

識字率も高く、進学率も高い方です。

しかし、やはり教育のレベルは低いです。

どこと比較しているかというと、当然日本です。

日本ですというか、私の価値観ですね。

 

当然、日本より教育水準が低いのは当たり前で、日本ほどのレベルを求めているわけではありません。

しかし、授業時間にも関わらず先生のいない教室、古くなった椅子や机、手を抜いた授業など、日本ではあり得ない場面によく遭遇します。

 

目の当たりにしてしまったんです。

 

お金で解決できる問題はすべて解決済み

スリランカの教育は、お金で解決できる問題はすべて解決済みのように見えます。

 

「椅子や机はお金がないから古いままではないのか。」

 

違います。

使い方に問題があります。

落書きは当たり前ですし、ペンやコンパスで穴を開けたり、とにかく大切に使いません。

仮に新しい机や椅子を寄贈したとしても数年後どうなっているかは目に見えています。

実際に韓国の支援で寄贈された机や椅子がそうなっています。

 

 

「給料が少ないから手抜き授業なのではないのか。」

 

これも違います。

給料が上がっても働き方はそれほど変わりません。

仮に給料を上げても効果があるのは少しの期間だけで、慣れればまた手抜きになります。

 

スリランカの学校現場にある問題がお金で解決するのであれば、私は必死になって寄付を募ります。

 

じゃあスリランカの教育現場の課題をどうするの?

教育現場の課題って、緊急性が低いです。

生死が関わっているわけではありませんから。

しかし、回り回って誰かの生死に関わっているのも間違いありません。

 

それに、子どもたちに自分の人生を豊かにしてもらうためにも、もっといい教育を受けさせてあげたいです。

 

実際に現場に足を運んで、目の前に十分な教育を受けることができていない子どもたちがいるにも関わらず、その子どもたちを放って置いて日本で働くという選択をしてもよいのか、と感じてしまいます。

 

 

日本に帰国して普通に働くことはスリランカを見捨てることにならないのか。

 

 

と思ってしまうんです。

 

じゃあ何ができるんだという支援の手段は一旦置いといて、気持ちの面ではこう思うんです。

 

道徳の授業ですね。笑

 

 

 

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